M社の面接が終わったその頃、電気工事士の受験を受付する期間が始まりました。 それからの約3ヶ月ほどは、学科試験の勉強です。 知っての通り現場作業を終えて家に帰ると、疲れてとても勉強どころでは、ありません。 ましてや、晩酌が毎日の日課になっていますので、帰宅後の家での勉強は、ほぼ不可能。
そこで考えたのが、お昼の弁当を食べた後のわずかの時間を勉強することにしました。 買ってきた学科試験対策の参考書。 これ一冊を覚えれば、合格まちがいナシ。 気合を入れて勉強スタート。
なんと1ページも進まないうちに、上まぶたと下まぶたの仲のいいこと! 少しは、持ちこたえてくれればいいのに、私の言うことは、まったく言うことを聞きません。 更に都合のよいことは、参考書を真ん中で開くと、昼寝の日差しを遮るのにちょうど良い目隠しになってしまうのです。
何度同じページを読みかえしたことか? その度に、 「あれ、確かこれ先ほど読んでたのになー。」 気持ちを切り替えて 「まだ、大丈夫、時間はたっぷりある。」 の繰り返しで、期間が過ぎてしまいました。
受験当日が来てしまいました。 ここでもまた 「あっ、 ?」 驚く光景が目に入ってきました。 つづく。