2月22日 夕方5時過ぎに手術が始まりました。 テレビドラマのような環境の中に自分が入ったのは、人生初めてのことです。
枕元では、モニターに心臓の脈拍に合わせた折れ線グラフのような図が出ていて、「ピッツ、ピッツ、ピッツ。」と音が鳴り続けています。
右手の手首からカテーテルを挿入するので、手首に麻酔をかけてから始まりました。 意識はしっかりとあって、少し痛い感じがした後、手首が重いような怠いような感じが続きました。 腕の中をすり抜けて何かが入っていくようなのがわかりました。
腕の付け根から奥へは全く何が行われているのかわかりません。 胸の上には、3つのカメラが時々、ウィー、ウィー、ギーと体の周りを回転するように動いて手術の経過を確認しているようです。
「こんな時間は、いつまでかかるのかな~?。 どれくらい時間がかかるのか聞いておけばよかったかな~? 。」 なんて思っていると、先生が、「宇野さん、宇野さん。 おわりましたよ。」 と言われ、1時間半程度で無事に手術は終わりました。
更に先生より、 「今日は、様態が急変するといけないので、救急病棟に入院してもらいます。」 と言われ救急病棟へ移動しました。
一通り説明を受けて、家族が面会できる時間が来ましたので、家内が病棟へ入ってきました。 私もちょっと、安心しました。 一段落です。
救急病棟は、隣り合わせにカーテンが仕切られているだけで、同じようにベッドに横になっている人がすぐ近くにいるわけです。 照明も比較的明るくしてありますので、眠ってもすぐにまた目が覚めてしまいました。
翌日になって先生より、「経過は良好なので、今日の午後に一般病棟へ移動します。」 と言われました。 翌朝は、私は、特にお腹が減ってしまって、「いつになったら食事ができるのかな?」なんて思っていました。 一般病棟へ移動する前に、点滴がはずされました。 手首につけてある保護バンドは、まだ外されていません。 排尿用の管は、一般病棟へ移ってから外されました。 自分でトイレへ行くことができるようになりました。
一般病棟では、時間の余裕も出てきて、テレビを見たり、本を読んだりで一人で過ごしました。
2月23日 木曜日 午前中に看護師さんより、「栄養指導がるので、奥様と一緒に午後2時に栄養指導室へ行ってください。」と言われました。 その後、先生より、「今日の夕方、手術の経過後の内容を説明しますので、奥様と一緒に面会室に来てください。」と言われて説明を聞くことになりました。
栄養指導の話は、よく理解できましたが、「 食べる量が今までと比較すると、半分くらいになってしまうこと。それに食べる内容、種類もバランス良く、薄味で食べることが必要だ。」 再発を防止するためにも、奥様に協力してもらって頑張ってください。と言われました。 好きなものを好きなだけ食べてきたから、ちょっと、残念でした。
先生は、手術前と手術後の心臓の動画を見せて貰いながら説明を聞きました。 白黒の映像ですが、血液が流れる様子がしっかりとわかる映像で、手術後は、良く流れているのが確認できました。 「もう大丈夫ですよ。 経過も良好だし、いつでも退院できます。」と言われまた 「ホッツ。」としました。
退院は、土曜日の午後に予定をしました。 これで晴れて退院です。 「よかった。 良かった。」 2月25日 午後2時、家族の迎えで無事退院しました。